こんな方にオススメ
タンパク質は、私たちの体を作る大切な材料です。もしかしたら、あなたのお悩みは、タンパク質が足りていないことからきているのかもしれません。次のようなことに心当たりはありませんか?もし一つでも当てはまるなら、タンパク質の摂取を見直してみることをおすすめします!
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肉や魚はあまり食べない
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肌のハリがなくなったと感じる
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ダイエットをしている
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風邪をひきやすい
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イライラしやすい
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爪が割れやすい
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肉を食べるとお腹が張る
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髪のパサつきが気になる
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疲れやすい
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妊活・妊娠・授乳中である
タンパク質の働き
オーソモレキュラー栄養療法では、タンパク質は体に最も重要な栄養素であり、健康の土台を作るために日頃から十分な量の摂取が大切だと考えられています。
タンパク質は、水分を除いた体の約50%を構成しており、肌、髪、筋肉、内臓など、体を作る材料となります。また、体を作るだけでなく、生命活動に欠かせないさまざまな働きを担っています。
●筋肉を収縮させて体を動かすことに関わります。
●代謝に必要な酵素の材料となります。食べ物を消化するための消化酵素もタンパク質からできています。
●栄養素を全身に運ぶ役割も担います。
●免疫細胞の材料となり、体を守る免疫機能にも関与します。
●心の状態や感覚を伝えることにも関わります。人の感情や集中力、睡眠に関係している神経伝達物質はタンパク質から作られますが、その過程にはビタミンB群などの栄養素が必要です。
●皮膚や血管、骨などの結合組織を構成するコラーゲンの材料としても重要です。コラーゲンは丈夫で弾力のある組織を作るために必要で、ビタミンCとともにその形成が促されます。骨の強さもコラーゲンが決め手になります。
●筋肉や骨量の維持にも重要な栄養素です。
タンパク質が不足する原因
オーソモレキュラー栄養療法の視点から見ると、タンパク質が不足する主な原因はいくつかあります。
●摂取不足: 肉や魚をあまり食べない方、野菜中心の食事が多い方、ファストフードや加工食品に偏った食事、特定の食品(肉、魚、卵、豆腐など)を避ける食習慣などにより、必要なタンパク質量が摂れていないことがあります。特に現代人は推奨されるタンパク質量を食事だけで摂るのが難しい傾向があります。
●必要量の増加: 成長期のお子さん、妊活中・妊娠中・授乳中の女性など、体が必要とするタンパク質量が増える時期に不足しやすくなります。
●吸収障害: 胃酸の分泌が少ないとタンパク質の消化が不十分になり、腸での栄養吸収が阻害されるため、タンパク質不足になる可能性があります。ピルや制酸剤などの薬剤によってもビタミンB群の吸収が低下することがあり、タンパク質代謝にも影響が出る可能性があります。
●消費量の増加: 糖質過多の食生活、ストレス、過度なアルコール摂取、妊娠などにより、エネルギー代謝に必要なビタミンB群などの消費量が増加し、結果的にタンパク質の有効活用が難しくなることがあります。リウマチなど慢性の炎症がある場合、炎症を抑えたり損傷を修復したりするために、多くのエネルギーや栄養素(タンパク質を含む)を消費します。運動による鉄の消費増大も、コラーゲン生成に必要な鉄の不足につながり、タンパク質(コラーゲン)の働きに影響する可能性があります。
●体内合成の低下: ビタミンB群は腸内細菌が合成しますが、ストレスや生活習慣の乱れにより腸内環境が乱れると合成量が減少します。タンパク質の有効活用にビタミンB群は欠かせません。
また、タンパク質が食べられない人こそタンパク質不足という視点もあります。肉などのタンパク質を食べた後に胃がムカムカしたり、胃腸の調子が悪くなったりするのは、タンパク質が不足することで起こる消化酵素の不足によるものかもしれません。
タンパク質を摂ることで改善が見込まれる症状
オーソモレキュラー栄養療法の観点から、タンパク質を適切に摂取することで、さまざまな症状の改善が見込まれます。
●疲労感やだるさ: タンパク質はエネルギーを作り出すために必要な栄養素(三大栄養素)の材料であり、その代謝にはビタミンB群や鉄が必須です。これらを十分に補うことで、エネルギー産生がスムーズになり、疲労やだるさの改善が期待できます。
●肌、髪、爪のトラブル: タンパク質は肌、髪、爪の主成分であり、特に皮膚のハリや弾力、シワの予防、美白効果、ターンオーバーの促進、抜け毛、爪の割れやすさなどに関わります。コラーゲン合成にはタンパク質、ビタミンC、鉄が必要です。亜鉛もコラーゲン生成をサポートし、傷の治りを助けます。
●骨に関するトラブル: タンパク質は骨の材料であり、特にコラーゲンは骨の強度に大きく関わります。タンパク質やビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、鉄、亜鉛、ビタミンD、ビタミンKなどの不足は骨粗鬆症や骨折しやすさにつながることがあります。
●口腔内のトラブル: 口内炎や口角炎は、ビタミンB群や亜鉛、鉄などの不足によって口腔内の粘膜が弱くなったり、傷の治りが遅くなったりすることが原因の一つです。タンパク質は粘膜の材料でもあり、これらの栄養素とともに摂取することで改善が期待できます。歯周病における歯茎の炎症やコラーゲン破壊に対しても、コラーゲンの材料となるタンパク質、ビタミンC、鉄の摂取が推奨されます。
●精神的な不調: イライラしやすさや落ち込みやすさ、不安感や睡眠の質の低下、集中力の低下は、神経伝達物質の合成に必要なタンパク質、ビタミンB群(特にナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12)、鉄、マグネシウムなどの不足が関係している場合があります。血糖値スパイクによるイライラや集中力低下もタンパク質摂取で緩和が期待できます。
●免疫力の低下: タンパク質は免疫細胞の材料であり、不足すると風邪をひきやすくなったり、感染症にかかりやすくなったりします。亜鉛やビタミンC、ビタミンA、ビタミンDなども免疫機能に関わるため、これらと併せて摂取することで免疫力アップが期待できます。
●妊活: 卵子のエネルギー産生にはタンパク質とビタミンB群、鉄が重要であり、適切に摂取することで卵子の質の向上が期待されます。着床率や妊娠率の向上にはビタミンDやビタミンA(レチノール)も関与します。
●フレイル: 加齢による筋力や体力低下(フレイル)に対して、筋肉や骨の材料となるタンパク質や、その有効活用に必要なビタミンB群、筋肉・骨量の維持を支えるビタミンD、ビタミンK、鉄、亜鉛、カルシウムなどの摂取が有効とされています。
●肥満・ダイエット: タンパク質と鉄、ビタミンB群は、摂取した糖質や脂質をエネルギーとして効率よく消費するために必須であり、これらを補うことでエネルギー代謝を改善し、肥満対策につながります。亜鉛はインスリン分泌量の調整に関与し、脂肪蓄積を抑える効果が期待できます。
●リウマチ: リウマチによる慢性の炎症でタンパク質やビタミンB群、鉄が不足しやすいため、これらを十分に摂取することが重要です。また、関節の軟骨成分であるグルコサミンやコンドロイチン硫酸も、関節機能の向上や痛みの軽減に期待できます。
タンパク質を摂取する際に気を付けたいこと
タンパク質は体に必須の栄養素ですが、オーソモレキュラー栄養療法の観点から、摂取の際にはいくつか気を付けたいポイントがあります。
●動物性タンパク質と植物性タンパク質のバランス: 動物性タンパク質(肉、魚、卵など)は必須アミノ酸をバランス良く含み吸収率が高いですが、摂りすぎは生殖器系のガン罹患率を上げたり、活性酸素を作り細胞老化を促進したりする可能性があります。特に加工肉はリンが多く、骨密度低下につながる可能性が指摘されています。植物性タンパク質(豆、豆製品など)は動物性より吸収率は低いものの、イソフラボンなど有用な成分を含み、ガン抑制作用も期待できます。動物性:植物性=1:1のバランスで摂るのが理想的です。
●エネルギー源の確保: 体がエネルギー不足の状態だと、摂取したタンパク質は筋肉や骨の材料としてではなく、エネルギー源として使われてしまいます。タンパク質を有効活用するためには、まずは糖質や脂質などのエネルギー源をしっかり確保することが大切です。
●消化・吸収をサポートする: タンパク質の消化吸収には胃酸が重要です。胃酸の分泌が少ないと消化不良が起こり、せっかく摂取しても体で利用されにくくなります。また、腸内環境の悪化もタンパク質の吸収に影響します。タンパク質摂取と併せて、胃酸分泌や腸内環境を整えることも大切です。腸内環境を整えるためには、ヨーグルトよりも乳酸菌生成物の摂取がおすすめです。
●加工食品や糖質の過剰摂取に注意: 加工食品や精製された糖質に偏った食事は、タンパク質不足を招くだけでなく、エネルギー代謝に必要なビタミンB群の消費を増やし、タンパク質の有効活用を妨げる可能性があります。糖質コントロールも同時に行うことが推奨されます。
タンパク質の摂取について、ご自身の状況に合わせたアドバイスをご希望でしたら、お気軽にご相談ください。
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