こんなお悩みありませんか?
-
疲れやすい、寝たのに疲れが取れないと感じる
-
イライラしやすい、落ち込みやすい、不安を感じることが多い
-
口内炎や口角炎ができやすい
-
肌荒れや皮膚のトラブルが多い、髪のパサつき、爪が割れやすい
-
風邪をひきやすい、感染症にかかりやすい
-
頭痛や肩こり、腰痛がある
-
めまいや立ちくらみがする
-
よく眠れない、寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、疲れが抜けない
通常の検査では異常がないと言われるが万全ではないと感じる理由
オーソモレキュラー栄養療法では、体に起こるさまざまな不調の背景に、細胞レベルでの機能低下があると考えます。そして、その細胞が正常に働くためには、適切な量の栄養素が必要不可欠です。
多くの不調の原因として、栄養素の不足や栄養バランスの偏りが挙げられます。例えば、私たちの体がエネルギーを作る過程や、脳内で感情や集中力、睡眠に関わる神経伝達物質を作る過程には、ビタミンB群や鉄といった栄養素が必須です。これらの栄養素が不足すると、エネルギーが十分に作られなかったり、神経伝達物質のバランスが崩れたりして、疲れやイライラ、不眠といったさまざまな症状につながる可能性があります。
また、現代の食生活においては、食品中の栄養素含有量の低下、精製・加工による損失、加工食品に含まれる添加物による吸収阻害などが、栄養不足の要因となることがあります。ストレスや飲酒、妊娠などもビタミンB群や亜鉛などの消費を増加させます。さらに、胃酸不足や腸管粘膜の炎症などによって、せっかく摂取した栄養素がうまく吸収できないこともあります。
特に、糖質過多の食生活は、ビタミンB1を大量に消費するだけでなく、血糖値の急激な変動(血糖値スパイク)を引き起こし、集中力の低下やイライラ、疲労感などの原因となる可能性があります。
これらの栄養不足や吸収、代謝の問題が、上記のような多様な「お悩み」の根本的な原因となっていることが少なくありません。
一般的な不調に対するアプローチ
お悩みの種類によって一般的な治療法は異なります。痛みに対しては対症療法として薬が用いられることもあります。生活習慣の改善も多くの不調に対して有効なアプローチとされています。
体の不調へのアプローチ方法
当院で取り組むオーソモレキュラー栄養療法では、これらのさまざまな不調に対して、分子栄養学的な視点から体の栄養状態を最適化することでアプローチします。
具体的には、まず詳細な問診や、必要に応じて血液検査などを行い、患者さん一人ひとりの体の状態や栄養バランスを把握します。そして、そのデータに基づいて、不足している栄養素を適切な形で、適切な量補給することを基本方針とします。栄養療法で推奨される栄養素は、ビタミンB群、鉄、亜鉛、タンパク質、ビタミンC、ビタミンD、マグネシウム、EPA、γ-リノレン酸、消化酵素など多岐にわたります。
栄養素は単独ではなく、互いに協力し合って働くことが多いため、必要な栄養素を複合的に摂取することが重要です。また、吸収率の高いヘム鉄や魚由来のビタミンD3などを選ぶことも効果的です。消化吸収能力が低下している場合は、消化酵素の補給も検討します。
栄養素の補給に加えて、食生活や生活習慣の改善も治療の重要な柱となります。栄養吸収を妨げる要因(加工食品の過剰摂取、飲酒など)を減らしたり、血糖値の急激な変動を抑える食事方法を取り入れたりすることで、体全体の調子を整え、症状の改善を目指します。
具体的に摂るべき栄養素と食事の改善方法
体の不調の原因は人によって異なりますが、オーソモレキュラー栄養療法の考え方に基づくと、以下のような栄養素を意識的に摂取し、食生活を見直すことが推奨されます。
【推奨される主な栄養素】
●タンパク質: 体を作る最も重要な材料であり、肌や髪、筋肉、内臓、さらには心や免疫、栄養素の運搬など、さまざまな働きに関わっています。現代人は不足しがちであり、意識的に摂取することが大切です。肉や魚、卵、大豆製品などから、動物性タンパク質と植物性タンパク質をバランス良く(1:1が理想)摂りましょう。目安量は成人女性で1日約80~90g(体重や活動量で変動)ですが、食品に含まれるタンパク質量(例:牛肉100g中に約20g)を考慮して摂取する必要があります。肉を食べるとお腹が張るなど消化不良がある場合は、消化酵素のサポートも有効です。
●ビタミンB群: 三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)からエネルギーを作る過程に必須です。不足すると、疲労感やイライラ、口内炎、肌トラブル、肩こり、腰痛などさまざまな不調の原因となります。特に糖質代謝にはビタミンB1が重要です。ビタミンB群は互いに助け合って働くため、単独ではなく複合的に摂取することが推奨されます。糖質過多の食事(菓子パン、丼物、麺類、果物、ジュースなど)はビタミンB群を大量に消費させるため注意が必要です。
●鉄(ヘム鉄): 体の細胞が働くためのエネルギー産生、脳での神経伝達物質の合成、酸素の運搬などに不可欠です。不足すると、疲れやすさ、めまい、集中力の低下、イライラ、頭痛、肩こり、冷え性、貧血などさまざまな症状につながります。特に女性は月経などで鉄が失われやすく不足しやすい傾向があります。鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄がありますが、体への吸収率が高いヘム鉄(レバー、赤身肉、赤身魚など)を意識して摂取することがおすすめです。非ヘム鉄(豆、穀物、海藻など)は吸収率が低いだけでなく、摂取時に活性酸素を発生させる可能性があります。
●亜鉛: 体内に2番目に多く存在するミネラルで、細胞の生まれ変わり、遺伝子合成、免疫機能、粘膜の健康維持、傷の治癒、味覚の維持など、多くの生命活動に関与しています。亜鉛不足は、抜け毛、肌や爪のトラブル、風邪をひきやすい、味覚障害、食欲不振、子どもの成長不良など、多様な症状の原因となります。また、唾液分泌やインスリン分泌の調整にも関わります。肉や魚介類(特に牡蠣)に多く含まれますが、加工食品に含まれる添加物や飲酒によって吸収が阻害されたり消費が増加したりするため、不足しやすいミネラルです。
●マグネシウム: エネルギー産生、タンパク質合成、神経伝達の制御、筋収縮に関与し、精神的な安定にも重要です。歯ぎしり、食いしばり、イライラ、不安、不眠、頭痛、足のつりなどがある方におすすめです。糖質摂取が多いと消費が増加する傾向にあります。
●ビタミンC: 強力な抗酸化作用を持ち、体のサビつきを防ぎます。コラーゲンの合成に必須であり、皮膚や粘膜の健康、骨の強度維持に重要です。免疫機能のサポートや、ストレスに対抗するホルモンの生成にも関わります。体内で作ることができず、水に溶けやすく熱や空気に弱い性質があるため、新鮮な野菜や果物からこまめに摂取することが大切です。
●ビタミンA(レチノール): 皮膚や粘膜の健康維持、免疫機能、視覚機能に重要です。口内炎、皮膚トラブル、ドライアイ、感染予防などに関与します。
●ビタミンD: 骨の健康だけでなく、免疫機能の調整や細胞の分化・成長、血糖コントロールなど、幅広い働きを持ちます。特に免疫においては、細胞同士を結びつける働きや、さまざまな免疫反応のコントロールに関与します。日光(紫外線)を浴びることで皮膚でも作られますが、現代人は魚の摂取量減少や過度な紫外線対策により不足しやすい傾向にあります。魚介類(サケ、シラスなど)やキノコ類(キクラゲなど)に含まれます。
●オメガ3系脂肪酸(EPA, DHA)& γ-リノレン酸: 炎症を抑える働きを持つ脂肪酸です。特にEPAやγ-リノレン酸は慢性炎症のコントロールに役立ち、腰や膝の痛み、リウマチ、PMSなどの改善が期待されます。青魚にEPAやDHAが多く含まれますが、現代の食事では不足しがちです。オメガ6系脂肪酸(サラダ油など)を摂りすぎると炎症を促進する傾向があるため、オメガ3系とオメガ6系のバランスを1:1に近づけることが重要です。インスタント食品やジャンクフード、一般的な揚げ油に含まれるオメガ6系脂肪酸の摂取を控える工夫をしましょう。
【食事の改善方法】
●バランスの取れたタンパク質摂取: 肉、魚、卵などの動物性タンパク質と、大豆製品などの植物性タンパク質を1対1のバランスで摂るのが理想的です。
●糖質コントロール: 精製された砂糖や果物の摂りすぎに注意し、血糖値の急激な上昇・下降を防ぐことが大切です。食べる順番を「野菜→タンパク質→糖質」にする、よく噛んでゆっくり食べる、間食を控える、食物繊維を多く含む食品を摂るなどの工夫も有効です。
●食物酵素の摂取: 生の野菜や果物、発酵食品(味噌、醤油、納豆、麹など)に含まれる食物酵素は消化を助けてくれます。加熱に弱い酵素もあるため、生で摂れる食品を意識しましょう。
●乳製品や加工食品への注意: 牛乳やヨーグルトはカルシウム摂取源として考えられがちですが、カゼインによる腸への負担や、カルシウムとマグネシウムのバランスの偏り、過剰摂取による生殖器系がんのリスクなどが指摘されています。また、加工食品に多い添加物(ポリリン酸)は亜鉛の吸収を阻害します。可能な範囲でこれらの食品の摂取量を調整することも検討しましょう。
●腸内環境を整える: 腸内環境の悪化はさまざまな不調につながるため、乳酸菌生成物などの摂取により、ご自身の腸内細菌を育てることも大切です。
不調の改善には、これらの栄養素を食事から十分に摂ることが理想ですが、現代の食生活では推奨量を摂取するのが難しい場合が多いです。必要に応じて、栄養状態の検査結果に基づき、適切なサプリメントの活用も有効な手段となります。
ご自身の健康状態について知りたい、というお気持ちを大切に、まずはご自身の食生活や体のサインに耳を傾けてみましょう。そして、もし気になる症状が続くようであれば、ぜひ一度ご相談ください。オーソモレキュラー栄養療法という選択肢も視野に入れながら、あなたの健康をサポートいたします。
改善方法を探す