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痛みが続く

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慢性的に痛みが続くの原因

オーソモレキュラー栄養療法の考え方では、痛みが続く原因として、単なる体の構造的な問題だけでなく、細胞レベルでの機能低下や栄養バランスの乱れが深く関わっていると考えます。

 

具体的には、以下のような要因が痛みに繋がる可能性があります。

 

●エネルギー不足: 人間の体は、食べた物(三大栄養素)からエネルギー(ATP)を作り出して活動しています。このエネルギー産生の過程には、ビタミンB群など、多くの栄養素が不可欠です。これらの栄養素が不足すると、エネルギーが十分に作られず、疲労感やだるさ、筋肉の酸欠による腰痛や肩こりなどに繋がることがあります。特に糖質過多の食生活は、ビタミンB1を大量に消費するため、エネルギー代謝の低下を引き起こしやすくなります。

●神経伝達物質の代謝異常: 感情や集中力、睡眠に関わる神経伝達物質はタンパク質から作られますが、その生成や代謝にはビタミンB群(特にナイアシン、ビタミンB6、葉酸)やが必要です。これらの栄養素の不足は、イライラや不安感、集中力の低下、睡眠の質の低下などに繋がり、ストレスや緊張を招きやすくなります。また、マグネシウムも神経伝達の制御に関与しており、不足は神経症状を引き起こす可能性があります。

●炎症: 歯周病のように歯周組織に炎症が起きたり、リウマチのように関節に慢性炎症が生じたりする病気があります。また、消化不良や腸内環境の悪化による「リーキーガット(腸漏れ)」も全身の炎症に繋がる可能性があります。炎症が慢性化すると、体のさまざまな部位に痛みを引き起こすことがあります。

●粘膜や皮膚の脆弱化: 口内炎や口角炎は、口腔内の粘膜の炎症です。ビタミンB群は粘膜の健康維持に必要であり、不足すると口内炎や口角炎ができやすくなります。また、ビタミンAは粘膜の修復を促進し、不足すると乾燥や細菌感染を受けやすくなります。亜鉛も皮膚や粘膜の健康維持に重要です。

●骨や関節の健康問題: 加齢による筋力や体力の低下(フレイル)、骨量の低下(骨粗しょう症)、関節軟骨の破壊なども痛みの原因となります。これらの維持には、体を構成する材料であるタンパク質、骨や軟骨の材料となるコラーゲン(生成にはタンパク質、鉄、ビタミンCが必要)、ビタミンDビタミンKカルシウムマグネシウム亜鉛、グルコサミンやコンドロイチン硫酸など、多様な栄養素が必要です。

●消化吸収不良: 食べたものが適切に消化・吸収されないと、全身に必要な栄養が行き渡らず、さまざまな不調が生じ、痛みに繋がる可能性があります。消化酵素の働きが低下したり、胃酸分泌が少なかったり、腸内環境が乱れたりすると、消化不良を起こしやすくなります。

慢性疼痛の一般的な治療法

痛みの原因によって一般的な治療法は異なります。

●頭痛に対しては鎮痛剤の服用

●歯周病に対しては歯磨きやフロスによるプラーク除去定期健診

●歯ぎしりに対してはマウスピースの装着ストレス軽減

●口内炎や口角炎に対しては軟膏の塗布対症療法

●関節痛に対しては物理療法運動療法薬物療法など

が多くの場合行われます。これらの治療は、痛みのある局所へのアプローチや、症状を抑える薬の使用が中心となります。

慢性的な痛みへの治療法

オーソモレキュラー栄養療法では、痛みを単なる症状として捉えるのではなく、体の細胞レベルで何が起こっているのか、栄養状態はどうなっているのかに着目し、その原因に対して根本的なアプローチを行います。

 

具体的には、血液検査などで詳細な栄養状態を把握し、不足している栄養素があれば、食事指導や栄養療法(サプリメントなど)によって至適量を補います。これにより、細胞本来の働きを正常化し、痛みの原因となっている体の機能の乱れを整えることを目指します。

 

例えば、

●エネルギー産生が滞っている場合は、ビタミンB群などを補い、効率よくエネルギーが作れるようにサポートします。

●神経伝達物質のバランスが崩れている場合は、ビタミンB群マグネシウムなどを補給し、心の状態を安定させることで、歯ぎしりやストレスによる痛みの緩和を目指します。

●体に慢性的な炎症がある場合は、抗炎症作用を持つEPAγ-リノレン酸ビタミンC、オリーブ葉抽出物などを積極的に摂取し、炎症を抑えるように働きかけます。

●関節や骨の健康が損なわれている場合は、タンパク質ビタミンDビタミンK亜鉛カルシウムマグネシウムといった骨や関節の材料となる栄養素や、その働きを助ける栄養素を補い、さらにグルコサミンやコンドロイチン硫酸といった軟骨成分も補充することで、関節の機能改善や痛みの軽減を図ります。

●消化吸収に問題がある場合は、消化酵素の補充や、腸内環境を整える乳酸菌生成物の摂取などを行い、食べた物からしっかりと栄養が摂れるようにサポートします。

●ストレスや不安が強い場合は、ビタミンB群マグネシウム、そしてCBDなどの成分を活用し、精神的な負担を軽減することで、それに伴う痛みの緩和を目指すこともあります。

 

このように、オーソモレキュラー栄養療法では、痛みの裏にある体の状態を読み解き、一人ひとりに必要な栄養素を補うことで、体の中から健康になり、痛みの根本的な解決を目指します。

具体的に摂るべき栄養素と食事の改善方法

痛みの原因によって必要な栄養素は異なりますが、多くの種類の痛みや体の不調に関連が深い栄養素と、その摂取方法についてご説明します。

 

【特に重要な栄養素】

●ビタミンB群: エネルギー代謝や神経機能に不可欠です。疲労、肩こり、腰痛、頭痛、イライラ、不安、口内炎、口角炎などさまざまな痛みに繋がる症状に関わります。豚肉や魚、レバーなどに多く含まれますが、糖質やアルコールの過剰摂取、ストレスなどで不足しやすいため、積極的に複合的に摂取することが推奨されます。

●鉄: エネルギー産生、神経伝達物質の合成、酸素運搬、コラーゲン合成に重要です。鉄不足は疲労、めまい、頭痛、肩こり、腰痛、イライラ、不安、舌の痛み、貧血、皮膚・粘膜のトラブルなどに繋がります。レバーや赤身肉、赤身魚に含まれるヘム鉄は吸収率が高くおすすめです。

●タンパク質: 体の構成成分であり、筋肉や骨、皮膚、粘膜、酵素、ホルモン、神経伝達物質などの材料となります。タンパク質不足は筋力低下、骨量低下、肌や髪のトラブル、免疫力低下、消化不良などに繋がり、痛みや不調の原因となります。肉、魚、卵、大豆製品などを毎食しっかり摂ることが大切です。動物性タンパク質と植物性タンパク質をバランス良く(1:1が理想)摂りましょう。

 

【痛みの種類に応じて重要な栄養素】

●関節の痛み: 上記のタンパク質、鉄、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンK、カルシウム、マグネシウムに加えて、軟骨の材料となるグルコサミンやコンドロイチン硫酸の摂取が有効です。

●炎症による痛み: EPAγ-リノレン酸といったオメガ3系の脂肪酸は炎症を抑える働きがあります。青魚に多く含まれるEPAを意識して摂りましょう。また、強力な抗酸化・抗炎症作用を持つビタミンCや、免疫調整作用のあるビタミンD、抗菌・抗炎症作用が期待できるオリーブ葉抽出物やラクトフェリンも有効な場合があります。

●口の痛み(口内炎、口角炎、舌痛症): ビタミンB群ビタミンAビタミンC亜鉛が粘膜の健康維持や修復、免疫機能に関与します。

●頭痛: マグネシウムが血管収縮の予防や拡張作用により頭痛に有効な場合があります。また、ストレスや睡眠不足が原因の場合、神経伝達物質に関わるビタミンB群マグネシウムや、ストレス・不眠緩和作用のあるCBDも考慮されます。

 

【食事の改善方法】

●バランスの取れた食事: 主食、主菜、副菜を揃え、さまざまな食品から多様な栄養素を摂ることを心がけましょう。

●タンパク質をしっかり摂取: 毎食、肉、魚、卵、大豆製品などのタンパク質源を取り入れ、不足しないようにしましょう。

●糖質コントロール: 精製された砂糖や菓子類、清涼飲料水、白いパンや麺類、丼物など、糖質の摂りすぎに注意しましょう。食事の際はタンパク質や野菜から先に食べたり、よく噛んでゆっくり食べたりすることも血糖値の急な上昇を抑えるのに有効です。

●質の良い脂質を摂る: オメガ6系の油(サラダ油、キャノーラ油など)の摂りすぎを避け、オメガ3系の油(青魚、亜麻仁油など)やオメガ9系の油(オリーブオイル)をバランス良く摂りましょう。揚げ物や加工食品、ジャンクフードに含まれるトランス脂肪酸にも注意が必要です。

●消化を助ける食物酵素を摂る: 生の野菜や果物、発酵食品(味噌、醤油、納豆、麹を使った食品など)には食物酵素が含まれており、消化をサポートしてくれます。

●腸内環境を整える: 腸内環境の悪化は全身の不調に繋がります。腸内細菌を育てるために、食物繊維を多く含む野菜や海藻、きのこ類を積極的に摂りましょう。乳酸菌生成物の摂取も有効です。

●水分をしっかりとる: 特にドライマウスや口角炎、舌痛症など口腔内の不調がある場合は、こまめな水分摂取も大切です。

 

ご自身の食生活を振り返り、改善できるところから始めてみましょう。

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